【第1回】インデックス投資は退屈という大嘘。21年目のおっさんが語る「タワマン高層階の揺れ」と、始めない最大のリスク。
「損をするのが怖いから」と、投資を始めない人が世の中にはたくさんいます。
ですが、2005年から21年間にわたって市場の荒波に揉まれてきた50代のおっさんから言わせれば、これからの時代、「何もしない(現金のまま口座に放置する)こと」こそが、人生で最も高いコストを支払う行為です。
実際、50代になった今、おっさんの周りを見渡すと、20年前に勇気を出して一歩を踏み出していた人とそうでない人の間で、数千万円規模の残酷なまでの資産格差がついています。これからのインフレ時代、現金はただ持っているだけで静かに価値が目減りしていく「実質的な損失」を生み続けます。
ですが、投資未経験の方にこう言うと、必ず「でも投資って怖そう」という返事が返ってきます。
世間では「ほったらかし投資」とか「寝かせるだけ」なんて可愛らしい名前で呼ばれていますが、あれは大嘘です。実際は、自分の資産の数字が上下するたびに、精神をゴリゴリに揺さぶられるゲームです。
例えるなら、インデックス投資は「タワーマンションの高層階に住むようなもの」なのです。
投資を始めたばかりの頃は、たった1万円の含み損(震度1の揺れ)でも心臓がバクバクし、「大丈夫かこれ!?」と画面を二度見していました。
しかし、投資を続けて10年超が経ち、資産のタワーが高層階になればなるほど、相場の風で生じる「金額の揺れ」は巨大になります。今や1日で数十万円、時には100万円単位で画面の数字が上下します。初期の自分なら気絶していたレベルの暴風です。
| 時期 | 含み損の目安 | 心理状態 |
|---|---|---|
| 投資初期 | 1万円(震度1の揺れ) | 心臓がバクバク、画面を二度見 |
| 10年超経過後 | 1日で数十万〜100万円単位 | お茶を飲みながら静観 |
ですが、不思議なことに、今のおっさんは「まあ高層階だし、構造上これくらいは揺れて当然。建物(世界経済)が崩壊するわけじゃないしな」と、お茶を飲みながら静観できるようになりました。
おっさんがやったことといえば、一番最初に数分手を動かして「積立設定」をしただけです。あとは色気を出して失敗したことの方が多いくらいです。
有名インデックス投資家の水瀬ケンイチさんのように、最初から最後まで「淡々と完璧に」なんて、おっさんには無理でした。
この連載は、そんな泥臭い「なんちゃって投資家」だったおっさんが、どうやって失敗を重ね、どうやって高層階の揺れに慣れ、50代でセミリタイアという生き方を選べる資産を築くに至ったか。その失敗と真実の記録を、一歩を踏み出せないあなたへ向けて書き残すリアルな物語です。
⚠️ 投資リスクに関するご注意 投資には元本割れのリスクがあります。本連載は個人の経験に基づく情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。実際の投資判断はご自身の責任のもと、必要に応じて専門家にご相談ください。