【第2回】画面が真っ赤に染まったコロナショックの夜。おっさんが狼狽売りせず「合掌」できた本当の理由。
「生涯を通じて投資で成功するために、並外れて高いIQも、特別な事業洞察力も、インサイダー情報も必要ない。必要なのは、意思決定のための健全な知的枠組みと、その枠組みを感情によって蝕まれないようにする力である」 ―― ウォーレン・バフェット(『賢明なる投資家』第4版への序文より)
2020年3月のコロナショック。あの夜の狂気を、おっさんは一生忘れません。
ニューヨーク市場では連日のように「サーキットブレーカー(株価急落による取引強制停止)」が発動し、スマホを開けば自分の資産額は日ごとに激減、画面は真っ赤に染まっていました。ニュースを見れば世界中でロックダウン。「今回は本当に世界経済が終わるんじゃないか」という恐怖が毎晩押し寄せました。
「一度全部売って現金にして逃げようか、これ以上損したくない」という悪魔の囁きがループします。
インデックス投資において最大の敵は、暴落する市場ではありません。パニック売りしようとする、自分自身の無知なのです。
では、なぜおっさんはあの地獄の中で踏みとどまり、狼狽売りをせずに済んだのか。気合や根性ではありません。おっさんを支えてくれたのは「歴史と統計データという知識の盾」でした。
株式投資の歴史において、S&P500や全世界株のインデックスを「15~20年間」保有し続けた投資家は、歴史上どのタイミング(リーマンショック直前であれ、世界大戦中であれ)で買っていようとも、誰一人として元本割れしていないという強力なデータがあります。
この裏付けが脳に叩き込まれていたからこそ、大衆がパニックで暴走する夜に、目先の暴落を「15年スパンで見ればただの一時的な凹みに過ぎない」と捉えることができました。
スマホを閉じ、静かに「合掌(祈りながらホールド)」して静観する。
その結果、市場にとどまり続けた人間だけが、その後に訪れた凄まじいスピードのV字回復(爆発的な上昇)をすべて享受することができました。
投資に必要なのは特別な頭脳や鋼のメンタルではありません。暴落の夜に大衆と一緒に逃げ出さないための、「知識に裏付けされた規律」だけなのです。
⚠️ 投資リスクに関するご注意 投資には元本割れのリスクがあります。本連載は個人の経験に基づく情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。実際の投資判断はご自身の責任のもと、必要に応じて専門家にご相談ください。